公証人は自営業?

弁護士 中井陽一

2016年08月24日 08:07

 公正証書を作る「公証人」。
 公務員のような気がしますが、実は給料は無いし、むしろ雇っているスタッフに自分で給料を払ったり、賃料などの経費も払うなど、自営業的な大変さがあるって知っていますか?




 公証人は、国から給料をもらえるわけではなく、公正証書作成の手数料を自分で稼いで、それが収入になります。公証役場も自分でテナントを借りるなどし、その経費も自分自身で支払う必要があります。

 ところが、公正証書の手数料は、法令で定められているので、勝手に安売りしたり値段を上げたりはできないんですよね。
 また、「公正証書作成」というサービス内容自体は、全国一律で無ければなりません。「あそこの公証役場の公正証書は、他のところよりもいい」なんてことは、本来あってはならないことなんですよね。

 ですので、公証人って、実は自営業的な立場なのに、取り扱っているサービスの内容や価格は自分で決めることができず、全国一律という、なんだか不思議な業務態様なんですよね。

 まあ、資格や地域で参入制限がなされていますので、それでもやっていけるということなんでしょうね。うらやましいような、うらやましくないような…


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