裁判官は世間と関わらないの?
裁判官というと,とても堅くて厳格なイメージとか,世間知らずといったイメージがあるかもしれません。実際のところ,裁判官は,世間から離れて生活しているのでしょうか?
確かに,かつては裁判官の信頼を損ねることを防ぐため,世間から距離を置く裁判官もいらっしゃったようです。たとえば,バードウォッチングが趣味だけれども,バードウォッチングのサークルなどに入ってしまうと,環境問題の訴訟のときに,「この裁判官は自然関係のサークルに入っているから,自然保護を主張する側をひいきするんじゃないか」などと疑われてはまずいということで,サークルなどへの参加を控える裁判官がいたという話を聞いたことがあります。
でも,筆者の同期などの裁判官の多くは,普通に飲みに行って,普通にゴルフをしたりダイビングをしたりしていますので,世間から距離を置いているような印象はありません。また,最近では,若手の裁判官に様々な経験をさせるため,3年目くらいの若手の裁判官を一般企業などにインターンさせる制度もかなり普及してきているようで,必ずしも世間知らずとはいえないのかもしれませんね。
もっとも,いくら普段はふざけたりすることがあっても,やはり裁判の場では,裁判の中立性や信頼性を保つため,無表情で厳格に訴訟指揮をする必要があるんでしょうね
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