裁判の傍聴者はいったい誰?

弁護士 中井陽一

2009年09月12日 11:12

裁判は,公開の法廷で行うとされていますので,原則として誰でも傍聴することができます。
新聞に載るような大事件や,有名な刑事事件は,傍聴券が配られたりして非常に多数の傍聴人が訪れますが,そのような事件ではない,無名の事件(=ほとんどの民事事件はそうでしょうけれども)で傍聴に来ているのは,どういう人なのでしょうか?

①事件関係者
 事件の関係者が傍聴に来ていることはよくあることです。原告または被告の友人・親戚らが来ていたり,会社の事件で担当部署の方々が来ることもよくあります。また,県や市などが当事者の裁判のときも,弁護士のみではなく,担当課の方が道交することがよくあります。

②定年後の方
 定年退職をされて,時間があるような方々が,傍聴に来られている姿もよく見受けられます。たまに,声をかけられたりして,「今のはどんな手続なの?」と聞かれたりすることもあります。

③法学部の学生
 学生が10数人と,年配の方が1人(=たぶん教授?)が来ている場合,法学部のゼミの一環で傍聴に来ているケースが多いです。その後レジュメや感想文の提出を求められるのかもしれませんね。

 その他,最近の刑事事件では,裁判員制度が始まったこともあり,町内会の団体の方々が見に来たりするなど,一昔前に比べると傍聴人が多くなってきました。他方,民事事件の場合,訴状を読み上げたりすることがないため,手続の一部を傍聴してもどのような事件なのかわからないことが多いため,傍聴人はあまり多くないんですよね


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