弁護士もネットから情報収集するの?

弁護士 中井陽一

2020年01月30日 07:40

 何か法律問題に巻き込まれたとき、まずはネットで情報収集をするという方は多いと思います。
 では、法律の専門家である弁護士も、ネットで法律に関する情報収集をすることってあるのでしょうか?



 まず、最高裁の裁判例情報や、e-GOV(電子政府の窓口)の法令検索など、公の機関が作成してる、純然たる事実を記載したサイトはよく利用します。
 また、名古屋消費者信用問題研究会のサイトなども、運営者がはっきりしていて、かつ、裁判例をそのまま載せているので、利用することがよくあります。

 他方で、おそらく一般の方々がよく目にする、サイト上での法律の解説記事だったり、無料の法律Q&A掲示板などに記載されている回答は、情報収集においてはあまり利用しません。本当に信頼できる情報なのかどうかわからないからです。

 どうしてもわからない事例にぶつかったときに、あくまで参考として検索することはありますが、たとえ弁護士が法律事務所のWEBサイトで事例解説をしていても、判決年月日や文献名を特定していない場合には、そのまま鵜呑みにすることはほとんどありません。判決年月日や文献名が特定されていると、そこから判決自体や文献そのものを確認することができるため、弁護士にとっては有益な情報になるんですよね。

 一般の方からすれば、法律の記事に「大阪高裁平成●年●月●日判決」と書かれていても、その表記が有益だと思うことはほとんどないと思うんですが、弁護士にとっては、この表記があると非常に有益ですし、その記事自体の信用性もアップするんですよね


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