仕事の「レスポンス」ってどのくらい?
よく、サービス向上のためにはクイックレスポンスが重要と言われたりしますよね。
依頼している弁護士に質問メールをしたとして、みなさんならどのくらいで返事が返ってくるのが妥当だと思われますか?
弁護士のレスポンスって、地方の町医者的弁護士でみてみると、本当にびっくりするくらい個人差があるように思っています。
中には、「メールを教えると、営業時間外や土日でも依頼者からメールがくるから、依頼者との連絡にメールは使わない。あくまで営業時間中の電話と文書のやりとりのみ」という弁護士もいたりします。
他方で、デスクにいる限りは、常にマルチディスプレイの一つはメーラーを起動しておき、メールが届いたら「確認しました。いついつまでには正式なお返事を致します」とすぐに返答する弁護士もいます。
ただ、いずれにしても、町医者的弁護士の場合、メールを半日以上全くチェックも返信もできない状況という場面も結構あったりします。外部の重要な会議に参加していたり、調停中であったり、裁判で証人尋問が行われていたりすると、半日くらいメールチェックができないことはザラです。ですので、「常に2時間以内には返信します!」などというのはちょっと無理があります。
また、依頼者が要求するレスポンスタイムが、ここ数年、特にLINEが普及しだしてから非常に短くなってきている気がします。
ある弁護士だけが投稿できる匿名掲示板で、夜22時頃に依頼者から質問メールが来ていて、翌日10時頃に返信をしようとしていたら、依頼者から電話があって、「こんなに返事をくれないなんて弁護士失格だ!」みたいに怒鳴られたという投稿がありました。
実際問題として、弁護士は仕事のメールを個人の携帯で常にリアルタイム(プッシュ通知)でチェックしている人は少なく、基本はデスクのパソコンでチェックしている人が多い気がします。夜22時にメールがきても、チェックできるのは翌朝で、しかも弁護士は数十件程度の事件を同時並行で抱えていますので、翌朝出勤してメール・FAX・折り返し電話の処理を順次していたら、朝10時頃になってもおかしくはない気がします。
それで「弁護士失格だ」と言われると、弁護士としてはなかなかキツい気がしますね…
こういうのを聞くと、メールやLINEができて、本当に仕事はやりやすくなったのか、仕事は効率化されたのか、これらのツールで労働時間は本当に短くなったのか、疑問に思ってしまうことがあるんですよね
【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】
滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。
滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。
滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。
個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。
関連記事