地方の弁護士はなぜ人気がないのか?
司法修習を終えて、弁護士として業務を始める人たちは、就職活動をして自分がどこで働くかを決めます。
実際には、弁護士になる人の約半数が東京で弁護士になります。
さらに、大阪・名古屋・神奈川などの大都市部を含めると、多くの修習生は大都市部で弁護士になり、地方の法律事務所が新人弁護士を募集しても、なかなか来てもらえないことが多いのが実情です。
なぜ、地方の弁護士は人気がないのでしょうか?
①都会の方が大きな仕事ができる
修習生に聞いたときに一番多い回答は、「都会の方が大きな仕事ができる」という回答です。
確かに、たとえば訴額何億円という事件は地方では多くありません。
ただ、都会では専門分化されている傾向があるため、地方の方が若い時期から様々な事件を第一線でできますので、そういう意味では地方で弁護士を始めるのっていいと筆者は思ってます。
②地方だと零細事務所が多く、福利厚生などが心配
実際にはこの点を気にしている修習生は最近結構多そうです。
地方の町弁事務所だと、産休育休が制度化されていなかったり、かりに制度として存在しても、数人しか弁護士がいない事務所だと、休むことにかなり気を遣うケースもあるかもしれません。
他方で、都会の100名を超える規模の事務所だと、ある程度システマチックに育休などをとりやすいところが多そうです。
③給料が都会の方が高い気がする
実際のところ、町弁事務所だと、必ずしも都会の弁護士の方が給料が高いとは言えない気もします。
ただ、都会の弁護士数百名いるような大規模事務所は、初任給が1000万円を超えると言われているため、あこがれる修習生が多いのかもしれません。
④そもそも都会に住みたい
物価が高くても、やっぱり都会の方が便利だし刺激があるので、都会で生活したい、という修習生は多そうです。
他の点は地方の弁護士として色々と反論できますが、「都会に住みたい」と言われてしまうと、地方の弁護士としては何も言えませんね。
というわけで、都会志向の修習生が多いんですが、地方で弁護士をしている筆者からみれば、地方の弁護士業務も十分に魅力があります!
ぜひ修習生には地方での就職も考えてみて欲しいですね
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