弁護士が1つの事件にずっと集中して取りかかることなんてあるの?
弁護士もののテレビドラマを見ていると、とある重大な事件の弁護に関して、弁護士が四六時中その仕事ばかりやっているように見えることがあります。
実際に、弁護士がある1つの重大事件だけに集中して取りかかるなんてことがあるのでしょうか?
筆者のような町弁(町医者的弁護士)で言えば、そんなことはまずあり得ません。
弁護士は、常に同時並行で数十件の正式ご依頼済みの事件の弁護をしつつ、新規の法律相談や継続相談も担当し、その上で顧問先からの相談にも対応しています。
裁判や調停になった場合、ご依頼から解決までは平均して1年程度はかかることが多いです。重大な事件があるからといって、その間他の事件の処理を止めることはできませんし、そもそも1つの事件しかやらない状態では、事務員の給料や事務所の賃料も払えなくなってしまいます。
町弁の場合、数十件の事件を同時並行で進めながら、ある1件が終わったと思えば、また新しい件を受けて、という感じなので、たとえば転勤や人事異動でリセットされて手持ち事件がゼロになる、なんてことはありません。その点裁判官なら、人事異動で手持ち事件がいったんリセットされるので、たまにうらやましく思うこともあります。
ですので、テレビドラマで弁護士が朝から晩まで一つの事件の弁護に明け暮れているのをみると、「おいおい、こんなんじゃ売上ほとんどないだろ?それともこの事件の報酬はめちゃ高額なのか?」とか、「いいよね、こんなに一つの事件のことだけ考えているなんて」などと突っ込んでしまうんですよね
【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】
滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。
滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。
滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。
個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。
関連記事