事務所の電話が減った?

弁護士 中井陽一

2022年06月09日 08:51

筆者は弁護士になって今年でもう18年目くらいになりますが、弁護士になった頭書や、独立開業した当初に比べると、事務所の電話が鳴ったり、電話で話をする機会がかなり減ったと感じています。
それはいったいなぜなんでしょうか?



結論から言えば、「依頼者との連絡がほぼメールになったから」と、「相談予約も電話ではなく問い合わせフォームからが多くなったから」です。

昔は、依頼者とのメインの連絡方法は電話か郵便で、質問があるときや簡単な打ち合わせのときはほぼ電話でした。
ところが、今では個人の依頼者でもやりとりはほぼメールなので、依頼者から電話がかかってくることも、依頼者へ電話をすることも、めっきり減りました。

その代わり、朝事務所に行くと大量のメールの処理から仕事が始まりますし、裁判所等に出かけて帰ってくると、返信をしなければならないメールがたくさんきています。というか、気がつくと、面談での打ち合わせや法律相談以外の時間はずっとパソコンと向かい合っていることが多くなりました。

弁護士になってしばらくの間は、「弁護士ってこんなにも自分のデスクに座っている時間が少ないんだ」とびっくりするくらい、昼間時間帯にじっくりとパソコンと向かい合っている時間が少なかったです。裁判ですと実質たった5分の裁判でも、往復1時間かけて裁判所に行く必要がありましたし、交通事故の現場を確認するには現地に行くしかありませんでしたし、たまにデスクに座っては電話対応に明け暮れていました。

ところが、現在では裁判期日もWEB会議が増えたので、パソコンの前で裁判に参加出来ますし、交通事故の現地確認はgoogle mapでもかなり代替できますし、依頼者とのやりとりはほとんどがメールになりました。

便利になっているはずではあるんですが、電話中心の頃は、あくまで電話が掛かってくるのは事務所の営業時間中で、営業時間外には電話は鳴らない(出ない)し起案等に集中できたのですが、メールの場合時間にかかわらず届きますし、ついチェックしてしまうので、営業時間外でも起案だけに集中できない、というデメリットはあるんですよね。

また、若い依頼者の方の場合、「メールは使っていません。LINEじゃダメですか?」という方も増えてきました。ITツールが増えて、便利になっているはずなのに、なかなか業務量や業務時間が減ったと実感できないのはなぜなんでしょうねえ…


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