収入が高額だと慰謝料も高くなる?
結婚期間中に、夫が不倫をし、そのせいで離婚になったとしましょう。
このとき、夫が年収200万円の場合と、夫の年収が3000万円の場合で、離婚の際の慰謝料の額は変わるものなんでしょうか?
たとえば、慰謝料が同じ200万円だとしても、前者の場合には夫の年収と同額の慰謝料ということになりますし、後者の場合には、年収の約6.6%ということになります。何か不公平な感じもしますよね。
実際に、法律相談の際に、高額所得者の夫が浮気をした際に、「これっぽっちの慰謝料じゃ、夫は痛くもかゆくもありません!」とおっしゃる方もいます。
でも、実際には、裁判所で慰謝料の額を決める際に、被告(=不倫をした側)の年収はあまり重要な要素ではないんですよね。
なぜかというと、慰謝料の額というのは、行った行為と被害に着目して決められるからなんです。行為という面でいえば、一夜限りの不倫なのか、それとも長年にわたって関係を続けてきたのかなどです。また、被害という面で言えば、不倫によって離婚にまで至ったのか、離婚にまでは至らなかったのかなどです。
もし、年収が大きく関係してくるとすれば、極論を言えば、無職・無収入の人は、悪いことをしても、ほとんど慰謝料を払わなくてよくなってしまいますよね。それはおかしいので、同じ悪いことをしたのであれば、年収が低くても高くても、同じだけの慰謝料を払いなさい、というのが基本的なスタンスなんですよね。
まあ、無収入の人に対して高額の慰謝料の判決が出ても、実際にその後慰謝料を支払ってもらえるのかという点が、あとで大きな問題になってくるんですけどね
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