転勤がある弁護士って?

弁護士 中井陽一

2021年02月15日 14:23

 弁護士・裁判官・検察官という法曹三者のうち、裁判官と検察官は全国転勤がつきものです。他方で、弁護士には転勤はなく、「転勤をしたくない」という理由で弁護士になった人も見受けられます。
 ところが、転勤がある弁護士もごくまれにいるのですが、どういう弁護士なのでしょうか?



①法テラスのスタッフ弁護士
 法テラスとは、国によって設立された法律問題の窓口的機関であり、その組織の一部として「法テラス法律事務所」という事務所があり、弁護士が勤務しています(スタッフ弁護士)。
 法テラスのスタッフ弁護士は、身分としては任期付き公務員であり、転勤を命じられることがあります。

②全国に支店がある法律事務所の勤務弁護士
 数としてはまだそれほど多くありませんが、全国各地に支店をもつ法律事務所(弁護士法人)がいくつかあります。これらの事務所に弁護士として就職した場合、他の支店への転勤を命じられることがあります。

③インハウスロイヤー(企業内弁護士)
 法律事務所で仕事をするのではなく、企業に雇われて一従業員として弁護士業務をする人のことを、インハウスロイヤー(企業内弁護士)と言います。あくまで一従業員ですので、転勤を命じられることも当然あります。ただ、実際には法務部門は本社にあることが多く、本社以外への転勤はほとんどないでしょう。

 こうしてみると、上記のような事務所・企業を自ら選ばない限りは、弁護士であれば転勤はないと考えてよいのでしょう。
 面倒くさい引っ越しなどがないのはよいのですが、実際に転勤や異動がない筆者からすると、ごくまれに、「転勤によってそれまでの仕事が一度リセットできるのって、ちょっとうらやましいな」と思うこともあるんですよね


【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】

滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。


滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。


滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。


個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。
 


関連記事