弁護士会の会長は大変?

弁護士 中井陽一

2009年05月19日 10:30

 弁護士は,それぞれ各県ごとに弁護士会を組織しており(東京と北海道は複数),その各県の弁護士会をまとめるのが弁護士会の会長になります。さて,この弁護士会の会長って,どうやって選ばれ,どんなことをしているのでしょうか?

 筆者が所属する滋賀では,弁護士会の会長は選挙で選ばれ,任期は1年です。東京や大阪などの弁護士の人数が多い地域では,弁護士会の会長は大変な名誉職のようで,会長選挙のためにそれぞれの派閥ごとにいろいろと裏交渉が行われたり,ときには派閥同士で熾烈な会長選挙が行われることもあるようです。
 他方で,滋賀の場合,弁護士の人数が少ないため,これまではほとんど年功序列ですべての弁護士が会長をしなければならない状況でした。会長就任中は,会議のために泊まりがけで東京や地方に行くことも多く,また普段も弁護士会館内で会をまとめる業務をしなければなりませんから,通常の弁護士業務をする時間は大幅に減ってしまいます。しかも,これまで会長に対する報酬は特になかったので,1人で事務所を経営している弁護士にとって,会長就任期間中は経済的に非常に厳しくなるんですね。というわけで,滋賀では,実はそれほど弁護士会会長職が,選挙で争われるような人気のある地位ではないんですよね。

 もっとも,滋賀でも弁護士が急増中ですので,これからは派閥が出来たり,会長になりたいという人もどんどん出てくるのかもしれませんね


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