オンライン会議はやっぱり不便?

弁護士 中井陽一

2020年07月07日 09:51

 筆者はこの4月から弁護士会の役員をしていますが、本来であれば出席しなければならない会議のほとんどが、新型コロナの影響でオンライン(zoom等)での参加となりました。さきほどざっと数えてみると、この3か月の間に約20回ほどオンライン会議に参加してきました。事務所での打ち合わせや個人的な飲み会なども含めると、さらに多くなります。
 オンラインだと、現地に行く必要がなく時間が浮く、感染のリスクが少ないなどのメリットも多くありますが、オンラインであることのデメリットはどんなものがあるのでしょうか?



1.特定の人との雑談ができない
 筆者が感じるオンラインの一番のデメリットはこれですね。
 会議の参加者の中に、久しぶりに会う知り合いがいたときなどに、こそっと隣にいって「どう、元気?」「おお、久しぶり!」みたいな個人的なやりとりがオンラインだとできません。

 ツールによっては、参加者の特定の人だけに向けてマンツーマンでチャットをすることは可能ですが、会議の話とは全く別のところで個人的な話をチャットするのはちょっと気が引けてしまうんですよね。

2.場の雰囲気がわからない
 司会者的な人から参加者に意見を求められて、誰からも意見が出なくて無言になる、ということは実際の会議でもありうるとは思います。
 でも、実際の会議ですと、悩んでいる様子なのか、言いたいことがあるけどいいにくそうな感じなのか、何となく場の雰囲気が感じられる面があると思います。

 他方で、オンライン会議だと、そのような雰囲気までは感じることが難しく、無言の時間が非常に辛く感じることがあります。

3.発言に対する合いの手やリアクションが難しい
 最近は、オンライン会議において発言者以外はミュートにする、というのがマナーの一つになってきています。

 そうすると、誰かの発言に対して、「ふむふむ」という肯く声や、面白いことに対して「クスクス」と笑う声なども全く聞こえなくなります。したがって、参加者がどのようなリアクションをとっているのかが非常に分かりづらいです。

 また、議論が白熱したリアルの会議ならば、発言に対して若干重なるように、「なるほど、それはいいね!」とか、「うーん、でも実際難しいよなあ」といったような合いの手が入ることもありますが、オンラインでは他の発言者の発言が完全に終わってから次の人が発言するのがマナーなので、そのような合いの手が入ることもありません。


 結局のところ、上記のようなデメリットと、「現地に行く必要がない」、「感染リスクがない」などのメリットを比較して、どちらにするかを決めていく必要があるのかもしれませんね。

 ちなみに、一部の人は現地出席、一部の人はオンライン参加という会議だと、どうしてもオンライン参加の人が疎外感を感じてしまうことが多いです。そのような場合にどうオンライン参加の人のデメリットをなくしていくかも、これからの大きな課題かもしれませんね


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