どうして不倫の裁判は和解が多いの？
2019年01月24日
不倫（不貞行為）を理由とする慰謝料請求の相談や訴訟って、ここ数年でかなり増えている印象があります。
不倫をされた側が、配偶者に不倫相手に対して慰謝料を請求する、というパターンですね。
でも実は、民事裁判となった場合、その多くが判決までいかずに裁判上の和解で終わります。いったいなぜなんでしょうか？
判決の場合、「被告は原告に●●円を支払え」というお金に関する判断だけです。でも実際には、不倫をされてしまった側は、お金よりも、謝ってもらいたいとか、もう相手とは接触したくないなどの気持ちが強いことが多いです。
和解の場合には、双方が合意すれば、謝罪の文言を入れたり、相手との今後の接触禁止の条項などを入れられるため、より柔軟な解決をすることができるんです。
また、和解の場合、「守秘条項」が入れられるのも特徴ですね。「正当な理由無く第三者に和解内容を口外してはならない」というような条項です。不倫の裁判の和解内容なんて、訴えた側もあまり周りに知られたくないでしょう。和解の場合には、双方が合意すれば、そのような守秘条項を入れることが可能です。
加えて、判決で仮に勝訴したとしても、相手が控訴をすれば、舞台は控訴審（高等裁判所等）に移り、そこからまた判決が出るまで時間がかかります。和解に関しては、控訴はできないので、そこで事案としては終了となります。
そういうこともあって、特に不貞慰謝料の裁判に関しては、和解で終わるケースが結構多いんですよね。
また、筆者の感覚では、判決に比べて和解で終わった場合の方が、被告側が金銭をきっちり支払ってくる可能性が格段に高いので、この点も和解の大きなメリットだと思います
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和解の場合には、双方が合意すれば、謝罪の文言を入れたり、相手との今後の接触禁止の条項などを入れられるため、より柔軟な解決をすることができるんです。
また、和解の場合、「守秘条項」が入れられるのも特徴ですね。「正当な理由無く第三者に和解内容を口外してはならない」というような条項です。不倫の裁判の和解内容なんて、訴えた側もあまり周りに知られたくないでしょう。和解の場合には、双方が合意すれば、そのような守秘条項を入れることが可能です。
加えて、判決で仮に勝訴したとしても、相手が控訴をすれば、舞台は控訴審（高等裁判所等）に移り、そこからまた判決が出るまで時間がかかります。和解に関しては、控訴はできないので、そこで事案としては終了となります。
そういうこともあって、特に不貞慰謝料の裁判に関しては、和解で終わるケースが結構多いんですよね。
また、筆者の感覚では、判決に比べて和解で終わった場合の方が、被告側が金銭をきっちり支払ってくる可能性が格段に高いので、この点も和解の大きなメリットだと思います
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Posted by
弁護士 中井陽一
at
08:52
│
裁判
