弁護士は依頼を自由に断れる?
2017年04月28日
「弁護士に相談したけど受けてもらえなかった」、「相談したけど断られた」という話を聞くことがあります。
弁護士って、依頼を自由に断ることができるのでしょうか?
たとえば、医師の場合、治療の必要性がある限り、原則として診療を拒否することはできません。また、司法書士や社会保険労務士などの国家独占資格の仕事についても、それぞれの法律で、「正当な理由」がない限り、依頼を断ることはできないとされています。
これに対して、弁護士の場合、そのような拒否理由を限定するような法律上の規定はないんです。
このことから、弁護士は、正当な理由がない場合でも、依頼を断ることができると考えられています。
これはおそらく、交渉や裁判などの業務は、勝ち負けの見通しも含め、依頼者と依頼を受ける弁護士の間に、高度の信頼関係が必要であるからだと思います。定型的な業務ではないからこそ、依頼者と弁護士の方向性や考え方が一致していなければ、弁護活動もうまくいきません。
ちなみに、司法書士や社会保険労務士などについても、裁判や紛争関連業務については、正当な理由がなくても断れるという規定になっているようですね。
ただし、弁護士も、刑事国選弁護については、国(法テラス)から打診のあった事件を自分勝手に断ったりすることができません。
とは言っても、刑事国選弁護を扱うかどうかは、通常は登録制であり、自由ですので、国選弁護の登録しなければいいんですけれどもね
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たとえば、医師の場合、治療の必要性がある限り、原則として診療を拒否することはできません。また、司法書士や社会保険労務士などの国家独占資格の仕事についても、それぞれの法律で、「正当な理由」がない限り、依頼を断ることはできないとされています。
これに対して、弁護士の場合、そのような拒否理由を限定するような法律上の規定はないんです。
このことから、弁護士は、正当な理由がない場合でも、依頼を断ることができると考えられています。
これはおそらく、交渉や裁判などの業務は、勝ち負けの見通しも含め、依頼者と依頼を受ける弁護士の間に、高度の信頼関係が必要であるからだと思います。定型的な業務ではないからこそ、依頼者と弁護士の方向性や考え方が一致していなければ、弁護活動もうまくいきません。
ちなみに、司法書士や社会保険労務士などについても、裁判や紛争関連業務については、正当な理由がなくても断れるという規定になっているようですね。
ただし、弁護士も、刑事国選弁護については、国(法テラス)から打診のあった事件を自分勝手に断ったりすることができません。
とは言っても、刑事国選弁護を扱うかどうかは、通常は登録制であり、自由ですので、国選弁護の登録しなければいいんですけれどもね

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裁判対決中の弁護士とは挨拶しない?
2017年04月27日
裁判で原告側の弁護士と被告側の弁護士が激しく争っているとします。その弁護士同士が、裁判外で親しげに挨拶をしていたら、あなたが依頼者だったらどう思いますか?

実は、そのような光景は、決して珍しいものではありません。元々弁護士同士が知り合いではなかったとしても、第1回裁判期日の法廷ではお互いキリッと対峙していたのに、法廷が終わって廊下にでると、「はじめまして。どうぞよろしくお願いします。」と言って名刺交換をしている弁護士の姿はよくあることなんです。
まあ、さすがに依頼者がいるところでは、そのように親しげにはしませんが、弁護士にとってはこれは普通のことなんです。依頼者からすれば、「えっ、ちゃんと全力で戦ってくれるのだろうか?」と心配になるかもしれませんよね。
でも、たとえば、プロ野球選手が、試合前には相手のチームの選手と談笑をしていることがありますよね。対戦する監督同士も、お互いに挨拶をしたりしています。
だからといって、試合中に手を抜くなんてことはないでしょう。試合中は、自分が勝つために、相手を負かすために、全力で戦っていると思います。
プロってそういうものだと思いますし、弁護士もそういうものだと思っています。裁判外で挨拶をしていても、たとえ知り合いであっても、裁判や交渉の場面となれば、全力で対決する。このあたりの感覚は、依頼者の方には理解しがたい面もあるのかもしれません。
滋賀のように、弁護士が少ない県では、ほとんどの弁護士と裁判で対決した経験があります。裁判であたるごとに、裁判外でも相手の弁護士と険悪になっていたら、弁護士自身が疲弊してしまいますよね
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まあ、さすがに依頼者がいるところでは、そのように親しげにはしませんが、弁護士にとってはこれは普通のことなんです。依頼者からすれば、「えっ、ちゃんと全力で戦ってくれるのだろうか?」と心配になるかもしれませんよね。
でも、たとえば、プロ野球選手が、試合前には相手のチームの選手と談笑をしていることがありますよね。対戦する監督同士も、お互いに挨拶をしたりしています。
だからといって、試合中に手を抜くなんてことはないでしょう。試合中は、自分が勝つために、相手を負かすために、全力で戦っていると思います。
プロってそういうものだと思いますし、弁護士もそういうものだと思っています。裁判外で挨拶をしていても、たとえ知り合いであっても、裁判や交渉の場面となれば、全力で対決する。このあたりの感覚は、依頼者の方には理解しがたい面もあるのかもしれません。
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弁護士は電話での交渉は苦手?
2017年04月26日
弁護士というと、交渉ごとのプロというイメージがあるかもしれません。
もっとも、弁護士って、電話での交渉はあまりしない人が多いって知っていますか?
その理由をいくつかあげてみたいと思います。

①記録に残らない
弁護士の交渉の基本は、文書です。文書のやりとりだと、文字でそのまま記録に残りますから、後で証拠として提出することも容易ですよね。
電話だと、そのままでは記録に残りませんし、「言った」、「言わない」になる可能性もあります。
録音することもできますが、裁判で証拠に出すためには、文字を書き起こさなくてはならず、証拠としては文書の方が優れている面があります。
②どの時間帯に電話をするのがよいのかわからない
交渉の相手が企業などですと、電話での交渉も少なくありません。
他方で、相手が個人の方で、内容も個人のトラブル(離婚やお金の貸し借り)だと、相手の携帯にいつ電話をすればよいのか、いつならそのような話がじっくりできるのか、わかりづらいです。
③時間を取られる
こちらから電話で交渉をすれば、相手もこちらに電話をしてくることがありえるわけですが、来客予定の前に電話がかかってきたりすると、結局途中で電話をいったん切ることになってしまいます。
また、電話の場合、延々と同じ事を話してきて水掛け論になることもありますが、文書の場合にはそのような心配はありません。
④実は口頭での交渉が苦手な弁護士もいる
弁護士は、司法試験で論文の勉強をたくさんしていますので、基本的に文書(特に法律的な文書)を作成する能力に長けている人が多いです。
他方で、口頭での交渉術などは、司法試験にはありませんから、実は人と話すのは得意ではない弁護士や、口頭での交渉が苦手な弁護士もいるんです。
というわけで、テレビなどを観ていると、弁護士は口八丁手八丁で交渉してそうに見えるかもしれませんが、実は交渉事は文書でやることが多く、特に個人の相手方と電話で交渉をすることはあまり多くはないんですよね
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①記録に残らない
弁護士の交渉の基本は、文書です。文書のやりとりだと、文字でそのまま記録に残りますから、後で証拠として提出することも容易ですよね。
電話だと、そのままでは記録に残りませんし、「言った」、「言わない」になる可能性もあります。
録音することもできますが、裁判で証拠に出すためには、文字を書き起こさなくてはならず、証拠としては文書の方が優れている面があります。
②どの時間帯に電話をするのがよいのかわからない
交渉の相手が企業などですと、電話での交渉も少なくありません。
他方で、相手が個人の方で、内容も個人のトラブル(離婚やお金の貸し借り)だと、相手の携帯にいつ電話をすればよいのか、いつならそのような話がじっくりできるのか、わかりづらいです。
③時間を取られる
こちらから電話で交渉をすれば、相手もこちらに電話をしてくることがありえるわけですが、来客予定の前に電話がかかってきたりすると、結局途中で電話をいったん切ることになってしまいます。
また、電話の場合、延々と同じ事を話してきて水掛け論になることもありますが、文書の場合にはそのような心配はありません。
④実は口頭での交渉が苦手な弁護士もいる
弁護士は、司法試験で論文の勉強をたくさんしていますので、基本的に文書(特に法律的な文書)を作成する能力に長けている人が多いです。
他方で、口頭での交渉術などは、司法試験にはありませんから、実は人と話すのは得意ではない弁護士や、口頭での交渉が苦手な弁護士もいるんです。
というわけで、テレビなどを観ていると、弁護士は口八丁手八丁で交渉してそうに見えるかもしれませんが、実は交渉事は文書でやることが多く、特に個人の相手方と電話で交渉をすることはあまり多くはないんですよね

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専門分野以外は素人と同じ?
2017年04月25日
弁護士といっても、取り扱っている分野や得意な分野は人によって当然違います。
では、自分の専門外の分野については、弁護士といってもただの素人と同じようなものなんでしょうか?

これは、どのような分野なのかによっても異なるのではないかと思います。
たとえば、地方の町弁(町医者的弁護士)の場合、一般的な民法・商法の範囲なら比較的広い分野をカバーしていることが多いものの、国際家族法や、知財の分野などになると、扱っていない弁護士では法律相談に応じることもできないことが多々あります。
また、弁護士が特定の分野に特化している場合には、その他の分野については専門家としての力量を発揮できないでしょうね。
たとえば、企業法務に特化している弁護士の場合、刑事事件の弁護はほとんどしないでしょうから、突然刑事弁護の依頼を受けても、なかなか専門性を発揮することができません。
弁護士の人数が増えるにつれ、弁護士の専門化がどんどん進んでいくのではないかと思います。そうなってくると、相談者としても、自分の遭遇している法律トラブルをよく扱っている弁護士をきっちりと見つけることが、重要になってくるんでしょうね
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また、弁護士が特定の分野に特化している場合には、その他の分野については専門家としての力量を発揮できないでしょうね。
たとえば、企業法務に特化している弁護士の場合、刑事事件の弁護はほとんどしないでしょうから、突然刑事弁護の依頼を受けても、なかなか専門性を発揮することができません。
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タグ :専門
弁護士はたくさんの口座をもっている?
2017年04月24日
自営業をされている方の場合、取引銀行の関係や、支店の関係などで、複数の銀行口座を持っている方は結構多いと思います。
弁護士の場合、支店の関係などが一切なくても、自分の名前が入った銀行口座をいくつも持っていることが多いって知っていますか?

まず、弁護士は自分の売上の口座(通常は法律事務所名や弁護士名が入っている口座)を当然もっています。そして、それとは別に、預かり金口座といって、依頼者から預かったお金を保管する口座を持っています(預かり口弁護士●●という口座名義のことが多いです)。
さらに、破産管財人をしている場合には、破産管財事件の処理に伴うお金を保管する口座を別途開設しなければなりません。口座名義は、「破産者××破産管財人弁護士●●」とすることが多いです。
他にも、相続財産管理人をしているときは「被相続人亡××相続財産管理人弁護士●●」というような口座を開設して、相続財産をその口座で管理します。また、不在者財産管理人などの業務においても、同様の口座を作ります。これらの事件1つ1つに、管理するための自分の名前が入った口座を開設しなければならないんです。
ですので、弁護士って、今実際に仕事のために管理している銀行口座がいくつもある、ということが日常茶飯事なんですよね。
売上の口座以外は、あくまで預かり金なので、きっちりと管理をしないといけません。弁護士としても責任重大ですが、実際に口座開設の手続をしたり、管理や経理を担当する事務員さんも、結構大変なんですよね
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さらに、破産管財人をしている場合には、破産管財事件の処理に伴うお金を保管する口座を別途開設しなければなりません。口座名義は、「破産者××破産管財人弁護士●●」とすることが多いです。
他にも、相続財産管理人をしているときは「被相続人亡××相続財産管理人弁護士●●」というような口座を開設して、相続財産をその口座で管理します。また、不在者財産管理人などの業務においても、同様の口座を作ります。これらの事件1つ1つに、管理するための自分の名前が入った口座を開設しなければならないんです。
ですので、弁護士って、今実際に仕事のために管理している銀行口座がいくつもある、ということが日常茶飯事なんですよね。
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