法律は弱い立場の人を助けてくれない?
2021年07月06日
法律相談をしていると、「法律は結局立場の弱い人を助けてくれないんですね」と言われてしまうことがたまにあります。
実際に、法律は弱い立場の人を助けてくれないものなんでしょうか?

個別の法律によっても異なりますが、特に一般消費者・エンドユーザーに関する法律について言えば、基本的には専門知識が少なく立場が弱い一般消費者・エンドユーザーを守ろうという法律が多いです。たとえば、消費者契約法ですと、事業者側に規制をかけて消費者を守ろうとしていますし、借地借家法ですと、様々な条文で賃借人側は民法以上に保護をされています。
ただ、それでも、「証拠がなければ結局法律でも救われない」というケースが結構あるなと感じます。
たとえば、悪徳業者に支払わなくてもいいお金を支払ってしまった、というケースでも、振込の記録や領収証が残っていれば法律で救われる可能性があっても、現金手渡しや、領収証を捨ててしまっていると、支払の事実が立証できず、救済されないということがありえます。
また、上司からのパワハラ被害を訴えたいとしても、録音やメールなど、パワハラを立証する証拠がないと、被害回復は難しいことが多いでしょう。
ということで、法律自体が弱い立場の人を助けてくれないというよりは、証拠がないことによって結局は法律でも救済されない、というケースの方が多い気がします。
とはいっても、紛争になる前から証拠確保を意識しておくってなかなか難しいんですよね
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ただ、それでも、「証拠がなければ結局法律でも救われない」というケースが結構あるなと感じます。
たとえば、悪徳業者に支払わなくてもいいお金を支払ってしまった、というケースでも、振込の記録や領収証が残っていれば法律で救われる可能性があっても、現金手渡しや、領収証を捨ててしまっていると、支払の事実が立証できず、救済されないということがありえます。
また、上司からのパワハラ被害を訴えたいとしても、録音やメールなど、パワハラを立証する証拠がないと、被害回復は難しいことが多いでしょう。
ということで、法律自体が弱い立場の人を助けてくれないというよりは、証拠がないことによって結局は法律でも救済されない、というケースの方が多い気がします。
とはいっても、紛争になる前から証拠確保を意識しておくってなかなか難しいんですよね

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タグ :法律
裁判官・検察官と比べたら弁護士は自由?
2021年07月02日
司法試験に合格し、司法修習を終えると、法律実務家(裁判官・検察官・弁護士)になることができます。弁護士は、裁判官・検察官に比べると自由だと言われることが多いのですが、本当にそんなに自由なのでしょうか?

まず、一番自由度の差が大きいなあと感じるのは、「個人としての情報発信の自由度」です。実名でツイッターをしている弁護士なんて数え切れないほどたくさんいますし、内容も好き勝手なことをつぶやいている人が多いですが、現役裁判官や検察官で実名でツイッターをしている人は皆無です。これまででも、ほぼニュースなどでも話題になる岡口裁判官だけと言っても過言ではないかなと思います。
あと、「勤務地」も格段に弁護士の方が自由度は高いですね。裁判官や検察官は、定期的に異動があり、全国転勤ですし、転勤を命令されたら基本的には従わなくてはいけません。他方で、弁護士なら独立してしまえば自分で開業場所は決めることができます。
さらに、「勤務時間」も弁護士の方が自由度は高いというか、独立開業している弁護士なら自分で決めることが可能です。また、勤務時間という概念がない以上、勤務時間中に何をしていても弁護士は自由です。よく、「遠方の出張だったので、午後一番の裁判期日が終わった後、昼からビール飲んでます!」というような弁護士のツイートを見ますが、別にその後に打ち合わせや裁判が入っていなければ、誰からも怒られるものではありません。他方で、裁判官や検察官が、出張帰りとはいえ勤務時間中にビールを飲んでたら、問題になるでしょうね。
というわけで、自由度で比べれば、弁護士は裁判官や検察官よりも遙かに自由であると言えそうです。
とはいえ、自由である=自分で決めなければならないわけで、案外それが大変だったりプレッシャーになることもありえます。結局どちらが向いているのかは、ひとそれぞれなのかもしれませんね
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まず、一番自由度の差が大きいなあと感じるのは、「個人としての情報発信の自由度」です。実名でツイッターをしている弁護士なんて数え切れないほどたくさんいますし、内容も好き勝手なことをつぶやいている人が多いですが、現役裁判官や検察官で実名でツイッターをしている人は皆無です。これまででも、ほぼニュースなどでも話題になる岡口裁判官だけと言っても過言ではないかなと思います。
あと、「勤務地」も格段に弁護士の方が自由度は高いですね。裁判官や検察官は、定期的に異動があり、全国転勤ですし、転勤を命令されたら基本的には従わなくてはいけません。他方で、弁護士なら独立してしまえば自分で開業場所は決めることができます。
さらに、「勤務時間」も弁護士の方が自由度は高いというか、独立開業している弁護士なら自分で決めることが可能です。また、勤務時間という概念がない以上、勤務時間中に何をしていても弁護士は自由です。よく、「遠方の出張だったので、午後一番の裁判期日が終わった後、昼からビール飲んでます!」というような弁護士のツイートを見ますが、別にその後に打ち合わせや裁判が入っていなければ、誰からも怒られるものではありません。他方で、裁判官や検察官が、出張帰りとはいえ勤務時間中にビールを飲んでたら、問題になるでしょうね。
というわけで、自由度で比べれば、弁護士は裁判官や検察官よりも遙かに自由であると言えそうです。
とはいえ、自由である=自分で決めなければならないわけで、案外それが大変だったりプレッシャーになることもありえます。結局どちらが向いているのかは、ひとそれぞれなのかもしれませんね

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