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裁判官は嘘を見抜けるの?

2014年06月17日

 裁判官は,原告と被告や,検察官と弁護人の主張が異なるときに,判決でどちらの言い分が正しいのか,どの証言が信用できるのか,判断を下さなくてはなりません。
 では,裁判官って,人の話の嘘を見抜くのが上手なんでしょうか?

 一般の方が,ある人の話を嘘かどうか判断する場合,その人の話し方や,態度,雰囲気,表情等で判断をすることが多いのではないでしょうか。
 しかし,裁判官は,あまりそのような雰囲気を重視することは無く,客観的な事実や証拠と比較をして,証言が真実か嘘かを判断することがほとんどです。

 たとえば,

原告「100万円を被告に貸した」
被告「100万円は借りたのでは無く,もらった」

というように,証言が食い違っている場合に,裁判官は,原告と被告の目や雰囲気を見て決めるのでは無くて,どちらの証言が,客観的な状況や証拠に照らして矛盾が無いかということを判断します。
 たとえば,借用書が無い,これまでに一度も返済をしたことが無い,などの事実があれば,「借りたのでは無くもらった」という,被告の証言の信用性が高くなってきます。他方で,原告は金融業者で被告と個人的な知人では無いとか,原告がこれまでにも被告に対して督促をしていたなどの事実があれば,原告の証言の信用性が高くなってきます。

 つまり,結局のところ,裁判官は,客観的な事実や証拠を最重要視するんですよね。証言は,事実と矛盾していないかという確認の意味で判断されることが多いんです。実際に,裁判官によっては,「証人尋問前でだいたい結論は出ている。証人尋問で結論が変わることはほとんどない」と言っている方もいるようです。

 というわけで,裁判官は,嘘を見抜くのが上手というよりも,事実や証拠を元に証言を判断するという点で,一般の方とは異なるんですよね。ですので,証拠も何も無く話だけを聞いて,嘘かホントかを見抜くことは,裁判官はむしろ苦手なんじゃないかと思いますkao09


タグ :裁判官

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Posted by 弁護士 中井陽一 at 07:54 │ 裁判