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弁護士が抱える受任事件数ってどのくらい?

2020年03月24日

 弁護士(地方の町医者的弁護士)の業務は、「法律相談の段階」と、「受任の段階」にわかれます。
 法律相談の段階では、相談料をもらってアドバイスをするだけであり、弁護士が正式に依頼者の代理人として交渉や訴訟をするわけではありません。
 他方で、受任(正式依頼)の段階になると、弁護士は依頼者の代理人として、相手との交渉窓口となって、示談交渉や調停・訴訟を担当します。
 弁護士って、正式依頼を受けた「受任事件」を、いくつも同時並行で抱えていることがほとんどなのですが、一般的には何件くらいの事件を抱えているものなんでしょうか?

弁護士が抱える受任事件数ってどのくらい?

 弁護士が同時に何件の事件を受任しているかは、実は事件の種類によって大きく異なります。

 債務整理(借金問題や過払い金請求)事件の場合、弁護士は大きな方針を決めて、作業自体は事務員に委ねられる部分が多いため、1人の弁護士が100件以上同時に受任しているようなこともありえます。

 また、交通事故についても、特に加害者側(保険会社側)の弁護士の場合、数十件~100件近く同時に受任していることもあります。加害者側の場合、事故直後の示談交渉を保険会社が担当しており、保険会社から事案の内容を引き継げたり、資料を集めてもらえたりできることが多いので、その分弁護士としては多く受けることができるのです。

 他方で、離婚事件や遺産相続事件の場合、依頼者との打ち合わせ・資料収集などにかなりの時間がかかります。また、これらの事件は家庭裁判所の調停になることが多いのですが、調停は1回の期日で概ね半日を費やします。1か月に1回の頻度で調停があるとして、平日の午前・午後は1か月の間で約40コマですから、離婚調停は1人の弁護士が40件以上は物理的に受けられないということになります。
 実際には、調停期日だけでそこまでキチキチに予定を詰められませんので、離婚事件や遺産相続事件は、10件を超えてくると弁護士としては結構しんどくなってきます。

 ということで、事件の種類によって異なるので、平均値を出すのは難しいのですが、一般的な町医者的弁護士であれば、同時に20件~50件程度の事件を受任していることが多いのではないかと思います。

 弁護士もののテレビドラマなどでは、弁護士が1つの事件ばかりに時間をかけていることが多いので、一般の方からすれば同時に20件~50件受任していると聞くと、多いと思われるのかもしれませんねkao_7


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Posted by 弁護士 中井陽一 at 09:00 │ 弁護士の業務