AIが法律相談を担当できるか?
2020年09月15日
AI(人工知能)がどんどん発達していくなか、弁護士の業務も近い将来AIがどんどん進出してくるのではないか、という話を聞くことがあります。
弁護士の業務って、AIが取って変わってしまう可能性が高いのでしょうか?

もっともAIが進出してきそうなのは、契約書のリーガルチェックだと思います。実際に、現在でもAIが契約書のチェックをするサービスは現実に商用化されていて、弁護士でも利用している人がいます。まずはAIに技術的なところをチェックさせて、最終的にもう一度弁護士がチェックする、という感じですね。
また、裁判における関連判例調査などはAIが得意そうですし、もう少し技術が進めば、裁判での原告・被告の主張を入力すると、原告側の勝訴確率や、今後補充すべき主張などが出てくるサービスが開発されてもおかしくはないと思います。
さらに進めば、裁判文書自体をAIが作成してくれる、という機能も実現するのではないでしょうか。
他方で、最もAIが進出しにくいのは、「法律相談」ではないかと個人的には思います。一般人の方が相談者である法律相談って、法律的な論点が整っているなんてことはほとんどなくて、法律的には無意味な事実経過であったり、当事者の感情論などがたくさん話の中に入っています。
それらを、相談者の感情に共感しながら、適度に整理して聞き出したり、不足していると思われる事項を質問したり、という仕事は、なかなかAIが人間の弁護士に取って変わるのは難しい面があるのではないかと思います。
まあ、数十年後には、このブログ記事を見て、「馬鹿だなあ、法律相談なんて今や全部AI任せだよ」と嘲笑されてしまうのかもしれませんね
弁護士の業務って、AIが取って変わってしまう可能性が高いのでしょうか?

もっともAIが進出してきそうなのは、契約書のリーガルチェックだと思います。実際に、現在でもAIが契約書のチェックをするサービスは現実に商用化されていて、弁護士でも利用している人がいます。まずはAIに技術的なところをチェックさせて、最終的にもう一度弁護士がチェックする、という感じですね。
また、裁判における関連判例調査などはAIが得意そうですし、もう少し技術が進めば、裁判での原告・被告の主張を入力すると、原告側の勝訴確率や、今後補充すべき主張などが出てくるサービスが開発されてもおかしくはないと思います。
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Posted by
弁護士 中井陽一
at
13:48
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弁護士の業務