弁護士から折り返しの連絡がない!?
2022年06月02日
弁護士会の市民窓口などにくる弁護士への苦情として多いのが、「弁護士に連絡をしても、折り返しの連絡がない(or遅い)」というものです。
なぜそのような苦情が多いのでしょうか?

実は、折り返しがないor遅いという事例については、「誰から連絡がきたのか」によって状況が異なってきます。
1 依頼者からの連絡
依頼者からの連絡の場合、弁護士は依頼者の弁護をするのが仕事ですから、折り返しをしないとか、折り返しが遅すぎるのは大いに問題があると言えるでしょう。
もっとも、「いつ電話をかけても弁護士がいない」という苦情も多いのですが、実際に裁判期日への出頭や、警察署への接見、他の依頼者との打ち合わせなどで、弁護士が電話に出られないことは結構あります。
そのようなときは、事務員に折り返しの電話が欲しいと伝えるとよいでしょう。それでも全く折り返してこない弁護士は、問題ありの可能性があります。
2 相手方からの連絡
弁護士会への苦情の中には、「相手方弁護士が折り返しをしてこない。不誠実だ」というような苦情も結構あります。
しかしながら、弁護士は依頼者の正当な利益のために、依頼者の代理人として行動しますので、相手方からの折り返し要求に常に応じるとは限りません。たとえば、相手方との話が平行線で、依頼者としては協議を望まず、裁判での解決を望んでいるような場合、その旨を相手方に伝えた後は、弁護士としては相手方からの連絡には対応しない(折り返しもしない)という方針もありえると思います。
3 当事者以外からの連絡
依頼を受けている事件について、当事者本人以外から連絡を受けることがあります。たとえば、依頼者の親や友人などから、事件の状況確認の連絡があったり、折り返し依頼を受けることがあります。
しかし、弁護士は守秘義務があるため、たとえ親からの電話であっても、当事者本人の了承なく事件の内容は話せません。そもそも、事件を今受けていること自体を話すことすら、守秘義務に反することもありえます。
そのようなときに、「俺は●●の知人だ。●●の弁護を担当している弁護士から折り返しの電話が欲しい」と伝言があったときに、果たして実際に●●の担当弁護士が折り返し電話をしてよいのかどうか(折り返すことで、相手に●●がその弁護士に依頼していることがバレてしまう。相手が本当に知人かどうかはわからず、相手方が装っている可能性もある」は、慎重にならざるを得ないところです。
というわけで、依頼者が折り返しを望んでいるのに折り返しをしない弁護士はダメだと思いますが、その他のケースでは、実は様々な事情から折り返せない、ということもあるんですよね
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もっとも、「いつ電話をかけても弁護士がいない」という苦情も多いのですが、実際に裁判期日への出頭や、警察署への接見、他の依頼者との打ち合わせなどで、弁護士が電話に出られないことは結構あります。
そのようなときは、事務員に折り返しの電話が欲しいと伝えるとよいでしょう。それでも全く折り返してこない弁護士は、問題ありの可能性があります。
2 相手方からの連絡
弁護士会への苦情の中には、「相手方弁護士が折り返しをしてこない。不誠実だ」というような苦情も結構あります。
しかしながら、弁護士は依頼者の正当な利益のために、依頼者の代理人として行動しますので、相手方からの折り返し要求に常に応じるとは限りません。たとえば、相手方との話が平行線で、依頼者としては協議を望まず、裁判での解決を望んでいるような場合、その旨を相手方に伝えた後は、弁護士としては相手方からの連絡には対応しない(折り返しもしない)という方針もありえると思います。
3 当事者以外からの連絡
依頼を受けている事件について、当事者本人以外から連絡を受けることがあります。たとえば、依頼者の親や友人などから、事件の状況確認の連絡があったり、折り返し依頼を受けることがあります。
しかし、弁護士は守秘義務があるため、たとえ親からの電話であっても、当事者本人の了承なく事件の内容は話せません。そもそも、事件を今受けていること自体を話すことすら、守秘義務に反することもありえます。
そのようなときに、「俺は●●の知人だ。●●の弁護を担当している弁護士から折り返しの電話が欲しい」と伝言があったときに、果たして実際に●●の担当弁護士が折り返し電話をしてよいのかどうか(折り返すことで、相手に●●がその弁護士に依頼していることがバレてしまう。相手が本当に知人かどうかはわからず、相手方が装っている可能性もある」は、慎重にならざるを得ないところです。
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Posted by
弁護士 中井陽一
at
09:27
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弁護士の業務