ご相談等ご希望の方は,こちらのホームページへどうぞ↓
滋賀の弁護士草津駅前法律事務所 滋賀の弁護士 草津駅前法律事務所

相手方からの苦情を考える

2023年11月02日

弁護士会には、「市民窓口」という、所属弁護士に対する苦情を受け付ける制度があります。筆者も担当副会長として苦情対応をしたことがありますが、苦情のうち、「依頼者からの苦情」と「相手方からの苦情」では質的に異なることが多いんですが、わかりますか?

苦情

弁護士は、基本的に依頼者の正当な利益を擁護するために弁護をするわけなので、依頼者からの苦情を言われる事態は避けたいですし、依頼者が弁護士会にまで苦情を言っている時点で、問題が起こっている可能性はそれなりに高くなりがちです。
たとえば、「依頼している弁護士と連絡がとれない」、「依頼している弁護士が全然処理を進めてくれない」、「依頼している弁護士が話を聞いてくれない」などですね。

中には依頼者の勘違いなどもあるかもしれませんが、やはり弁護士としては依頼者に丁寧に説明・報告をして、依頼者からクレームを言われることがないようにすべきだと思われます。

他方で、相手方からの苦情ですが、弁護士は紛争の中に入っていって、中立な立場ではなく、一方(=依頼者)の代理人として相手と交渉したり裁判をしたりするので、どうしても相手方からは憎まれがちです。

弁護士会の市民窓口への「相手方」からの苦情の中には、弁護士は依頼者の利益を擁護する立場ではなく、中立であるべきだと誤解されている方もいて、たとえば「相手の弁護士がこっちの話を全然信用してくれない」、「相手の弁護士が●●(=依頼者)の嘘を全部信じて主張している」、「あの弁護士は考えが偏っている」というようなクレームがあるものの、これらについては弁護士の業務の特性上致し方ないことが多いんですよね。

とはいえ、たまに相手方の立場の人が、「相手の●●弁護士はなかなか素晴らしかった。」と言っていることを聞くこともあり、そのように依頼者の利益を実現しつつ、相手方からも憎まれない弁護をするのって、なかなか難しいことなんですよねkao_5


【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】
相手方からの苦情を考える
滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。

相手方からの苦情を考える
滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。

相手方からの苦情を考える
滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。

相手方からの苦情を考える
個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。



同じカテゴリー(弁護士の業務)の記事画像
家事調停の待ち時間をどう過ごす?
弁護士は得意分野なら嘘を見抜ける?
地方の弁護士はなぜ人気がないのか?
弁護士って税理士登録できるのになぜしないの?
トリプルディスプレイって便利?
裁判の「待ち時間」が変わった?
同じカテゴリー(弁護士の業務)の記事
 家事調停の待ち時間をどう過ごす? (2025-05-19 09:18)
 弁護士は得意分野なら嘘を見抜ける? (2025-04-17 09:20)
 地方の弁護士はなぜ人気がないのか? (2025-04-10 14:43)
 弁護士って税理士登録できるのになぜしないの? (2025-04-03 14:15)
 トリプルディスプレイって便利? (2025-03-27 09:20)
 裁判の「待ち時間」が変わった? (2025-03-03 17:21)


Posted by 弁護士 中井陽一 at 10:03 │ 弁護士の業務