ネットの回答は信用できないの?
2020年12月11日
様々な法律問題について、今やネットでちょっとググれば答えっぽいものが出てきますし、無料の質問板みたいなものもたくさんあります。
それでも、弁護士に相談料を払って「法律相談」をする意味ってどれくらいあるのでしょうか?

結論から言えば、どれだけネットで調べても、真剣に困っている法律問題であれば、弁護士に相談する意味は十二分にあると思います。
法律問題って、「前提となる事実」が違うと、答えや解決方法が全くことなってくるんです。
たとえば、
Q:夫が不倫しています。相手の女に慰謝料請求できますか?
という質問に対し、前提事実を思いっきりすっ飛ばして単純化すれば、
A:はい、できます。
になるのでしょう。
ところが、上記と同じ質問でも、以下のように前提事実が異なるだけで、回答が大きく異なってきます。
①相手の女は夫が既婚者であると全く知りませんでした。
→原則として慰謝料請求できません。
②相手の女は夫が既婚者と知りませんでしたが、知ることが容易にできました。
→女に過失があれば慰謝料請求できます。
③夫から既に多額の慰謝料をもらっています。
→女に対する請求は認められない可能性が高いです。
④不倫と言っても、肉体関係はなく、プラトニックな関係だったようです。
→原則として慰謝料請求はできません。
⑤夫とは既に別居期間が長く、離婚調停中でした。
→慰謝料請求が認められない可能性があります。
⑥夫よりも先に私が不倫をしていました。
→事情によりますが、慰謝料請求はできない可能性があります。
⑦女には全く財産はありません。
→請求ができても、実際の回収は困難な場合があります。
⑧肉体関係の証拠がなく、女は否定しています。
→このまま請求をしても、立証が難しいです。
上記①から⑧は、ほとんど何も考えずに、3分くらいでざっと書き連ねましたが、弁護士が実際に相談者と会って法律相談をする場合、単に冒頭のQとAだけでなく、上記のような例外事由がないかなどを相談の中で慎重に吟味するんですよね。実際には、もっともっと検討するポイントはあります。
ところが、自分でネットで検索しても、自分自身と全く同じ事案はそうそうないでしょうから、それが本当に自分に当てはまる答えかどうかはわかりません。
また、無料の法律相談掲示板であったり、弁護士とのメール相談では、全ての前提事実を伝えるのは非常に困難です。
他方で、その分野に熟練した弁護士であれば、相談者と1時間実際に会って話をすれば、その中でおそらくメールでの質問の10倍近い情報を聞き出して、また、重要な情報については聞き方を変えたりして核心を引き出し、その上でアドバイスをするため、ネット検索やネットの掲示板での回答よりもずっと的確な回答になることが多いんです。
というわけで、本当に法律問題で困ったときは、ずーっとネットでググり続けるのではなく、弁護士に実際に会って相談をされることをお勧めします。相談料がかかっても、誤った情報で最終的な結果に悪影響を与えるよりは、ずっと費用対効果は高いことが多いと思いますよ
【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】

滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。

滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。

滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。

個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。
それでも、弁護士に相談料を払って「法律相談」をする意味ってどれくらいあるのでしょうか?

結論から言えば、どれだけネットで調べても、真剣に困っている法律問題であれば、弁護士に相談する意味は十二分にあると思います。
法律問題って、「前提となる事実」が違うと、答えや解決方法が全くことなってくるんです。
たとえば、
Q:夫が不倫しています。相手の女に慰謝料請求できますか?
という質問に対し、前提事実を思いっきりすっ飛ばして単純化すれば、
A:はい、できます。
になるのでしょう。
ところが、上記と同じ質問でも、以下のように前提事実が異なるだけで、回答が大きく異なってきます。
①相手の女は夫が既婚者であると全く知りませんでした。
→原則として慰謝料請求できません。
②相手の女は夫が既婚者と知りませんでしたが、知ることが容易にできました。
→女に過失があれば慰謝料請求できます。
③夫から既に多額の慰謝料をもらっています。
→女に対する請求は認められない可能性が高いです。
④不倫と言っても、肉体関係はなく、プラトニックな関係だったようです。
→原則として慰謝料請求はできません。
⑤夫とは既に別居期間が長く、離婚調停中でした。
→慰謝料請求が認められない可能性があります。
⑥夫よりも先に私が不倫をしていました。
→事情によりますが、慰謝料請求はできない可能性があります。
⑦女には全く財産はありません。
→請求ができても、実際の回収は困難な場合があります。
⑧肉体関係の証拠がなく、女は否定しています。
→このまま請求をしても、立証が難しいです。
上記①から⑧は、ほとんど何も考えずに、3分くらいでざっと書き連ねましたが、弁護士が実際に相談者と会って法律相談をする場合、単に冒頭のQとAだけでなく、上記のような例外事由がないかなどを相談の中で慎重に吟味するんですよね。実際には、もっともっと検討するポイントはあります。
ところが、自分でネットで検索しても、自分自身と全く同じ事案はそうそうないでしょうから、それが本当に自分に当てはまる答えかどうかはわかりません。
また、無料の法律相談掲示板であったり、弁護士とのメール相談では、全ての前提事実を伝えるのは非常に困難です。
他方で、その分野に熟練した弁護士であれば、相談者と1時間実際に会って話をすれば、その中でおそらくメールでの質問の10倍近い情報を聞き出して、また、重要な情報については聞き方を変えたりして核心を引き出し、その上でアドバイスをするため、ネット検索やネットの掲示板での回答よりもずっと的確な回答になることが多いんです。
というわけで、本当に法律問題で困ったときは、ずーっとネットでググり続けるのではなく、弁護士に実際に会って相談をされることをお勧めします。相談料がかかっても、誤った情報で最終的な結果に悪影響を与えるよりは、ずっと費用対効果は高いことが多いと思いますよ

【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】

滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。

滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。

滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。

個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。