依頼するなら経験何年目くらいの弁護士がいい?
2021年03月23日
もしあなたが弁護士に相談・依頼をしたいと思ったとき、弁護士経験5年目・10年目・20年目の弁護士がいたとして、何年目くらいの弁護士に依頼したいと思いますか?
一般的に、何年目くらいの弁護士がいいよ、とかってあるのでしょうか? 以下、筆者の私見を述べたいと思います。

まず大前提として、結局は弁護士自身の「人」が重要ですので、1年目でもしっかりとした知識を身につけた弁護士もいるでしょうし、何年目経っても知識や経験が不十分な弁護士もいるでしょう。
その点は敢えて置いておいて、経験年数だけで言えば、筆者としては「弁護士経験7年~15年目くらいの弁護士」が一番いいのではないか、と昔から考えています。
まず、弁護士になって数年、特に3年目くらいまでは、どうしても初めて経験する事案が多く、事件に対する経験値的には少ないと言わざるを得ません。筆者の当時を振り返っても、無我夢中でやっていたなあという印象です。もちろん、まだ取り扱い事件が少ないので丁寧にやってくれるとか、若いので情熱があったりフットワークが軽いというメリットはありますが、依頼する側からすれば経験値不足はちょっと不安ですよね。
次に、4年目~7年目くらいになると、一応自分自身がよく扱う範囲では仕事も慣れてきて、依頼者とのやりとりなども落ち着きが出てきます。
弁護士間での成長の差もずいぶん出てきます。弁護士自身も、「この分野ならもう一人前だ」という自負が出てくる時期ですね。
ただ、裁判所から割り振られる破産管財事件だったり、規模が大きめの事件、難解な事件などは、まだまだこの年代の弁護士だと経験が多くありません。したがって、物事や仕事に対する「視野」という面からすれば、実はまだ狭めの時期である気がします。
これが、7年目頃以降になると、個人差はあるものの、視野的にもかなり広くなり、事件の経験としても一人前になってくることが多く、依頼する側から見た場合の不安要素はかなり減ってくると思います。
他方で、15年目以降になると、経験と安心感は出てきますが、人によってはモチベーションが下がってきていたり、事件処理は若い人に任せてどちらかというと事務所経営や顧問先開拓に軸足を置いたり、これまでの経験で判断をしてしまい人の話をあまり聞かなくなったり、という弁護士がちらほら出てくるように感じています。
そういう理由で、筆者としては、弁護士経験7年目~15年目くらいの弁護士が、依頼する側からみたときに一番あたりはずれが少ない経験年数なのかな、と思っています。
こんな記事を書いておきながら、実は筆者は今年10月で弁護士18年目に突入します。なんか、自分自身がお勧めの対象から外れる記事を書くのって、ちょっとためらわれてしまいます。
もっとも、15年目以降がお勧めから外れるのは、モチベーションが下がったり、事件処理をしない弁護士がちらほら出てくることが理由です。自分自身がそんな弁護士にならないように、まだまだこれから頑張って行こうと思います!
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まず、弁護士になって数年、特に3年目くらいまでは、どうしても初めて経験する事案が多く、事件に対する経験値的には少ないと言わざるを得ません。筆者の当時を振り返っても、無我夢中でやっていたなあという印象です。もちろん、まだ取り扱い事件が少ないので丁寧にやってくれるとか、若いので情熱があったりフットワークが軽いというメリットはありますが、依頼する側からすれば経験値不足はちょっと不安ですよね。
次に、4年目~7年目くらいになると、一応自分自身がよく扱う範囲では仕事も慣れてきて、依頼者とのやりとりなども落ち着きが出てきます。
弁護士間での成長の差もずいぶん出てきます。弁護士自身も、「この分野ならもう一人前だ」という自負が出てくる時期ですね。
ただ、裁判所から割り振られる破産管財事件だったり、規模が大きめの事件、難解な事件などは、まだまだこの年代の弁護士だと経験が多くありません。したがって、物事や仕事に対する「視野」という面からすれば、実はまだ狭めの時期である気がします。
これが、7年目頃以降になると、個人差はあるものの、視野的にもかなり広くなり、事件の経験としても一人前になってくることが多く、依頼する側から見た場合の不安要素はかなり減ってくると思います。
他方で、15年目以降になると、経験と安心感は出てきますが、人によってはモチベーションが下がってきていたり、事件処理は若い人に任せてどちらかというと事務所経営や顧問先開拓に軸足を置いたり、これまでの経験で判断をしてしまい人の話をあまり聞かなくなったり、という弁護士がちらほら出てくるように感じています。
そういう理由で、筆者としては、弁護士経験7年目~15年目くらいの弁護士が、依頼する側からみたときに一番あたりはずれが少ない経験年数なのかな、と思っています。
こんな記事を書いておきながら、実は筆者は今年10月で弁護士18年目に突入します。なんか、自分自身がお勧めの対象から外れる記事を書くのって、ちょっとためらわれてしまいます。
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Posted by
弁護士 中井陽一
at
09:30
│
弁護士の業務