ご相談等ご希望の方は,こちらのホームページへどうぞ↓
滋賀の弁護士草津駅前法律事務所 滋賀の弁護士 草津駅前法律事務所

ハラスメントという概念

2019年04月18日

 セクハラ・パワハラ・アカハラ・モラハラ・・・ 最近は色々な「ハラスメント」という言葉が飛び交っています。
 この「ハラスメント」ですが、年を取れば取るほど、否応なしに注意しなければならないって知っていますか?

ハラスメントという概念

 そもそも、このハラスメントの概念って、法律の世界では旧来の考え方とは大きく異なるものだと筆者は思っています。

 従来、犯罪とか、民事の不法行為というのは、「行為者」(悪いことをした人)の主観=故意・過失と、行為内容、そして客観的な結果が非常に重視されてきました。
 AさんとBさんが、同じように考えて同じことをやれば、同じように法律で規制される、というのが当たり前だったんです。

 ところが、ハラスメントの場合、「被害者の主観」が重要視されます。
 たとえば、人気者Aさんと、ぱっとしないBさんが、いずれも、後輩女性Cさんの悩み相談に乗ろうと思い、「一緒に食事に行こう」と強く誘ったとします。

 Aさんからの誘いにはCさんは喜んだので、Aさんは何も問題ありませんでした。
 ところが、Bさんからの誘いがCさんは嫌だったので、後で「セクハラ・パワハラだ」とBさんは訴えられました。

というようなことが起こりうる可能性があるんですよね。(注:常にBさんがハラスメントにあたるとは限りません)

 ただ、当事者同士が対等な立場である場合には、問題になることは少ないです。一方の当事者が上の立場の場合に、よりハラスメントの問題は起こりやすいんですよね。

 そうすると、年を取れば取るほど、先輩になっていくわけですし、地位や立場も上がっていくことが多いので、普通に誰かを食事に誘うとしても、「相手の気持ちはどうかな。ハラスメントにならないかな。」と気を遣わなければダメなんですよね。

 筆者は毎年大津の司法修習生と飲みに行くのが好きなんですが、「行きたくなかったのに無理に誘われた!ハラスメントだ!」と言われないように、最大限気を遣わなくてはダメだなあ…と思う今日この頃ですkao_12


【滋賀県草津市の弁護士への相談はこちら】
ハラスメントという概念
滋賀の弁護士/草津駅前法律事務所
…このブログの筆者の事務所のメインサイト。

ハラスメントという概念
滋賀の弁護士による離婚相談
…離婚に関する相談サイト。

ハラスメントという概念
滋賀の弁護士の交通事故無料相談
…交通事故相談サイト。

ハラスメントという概念
個人事業・会社の破産・倒産無料相談
…会社の破産相談サイト。



同じカテゴリー(弁護士雑談)の記事画像
職場に文房具が要らなくなる日
弁護士のGW
「弁護士の不養生」ってあるの?
弁護士会の活動の有償化orペナルティ化?
弁護士には夜型が多い? 朝型が多い?
弁護士ってなぜ同業者同士で飲みたがるの?
同じカテゴリー(弁護士雑談)の記事
 職場に文房具が要らなくなる日 (2025-05-12 09:33)
 弁護士のGW (2025-05-08 09:16)
 「弁護士の不養生」ってあるの? (2025-04-21 19:19)
 弁護士会の活動の有償化orペナルティ化? (2025-03-13 19:15)
 弁護士には夜型が多い? 朝型が多い? (2025-03-11 10:17)
 弁護士ってなぜ同業者同士で飲みたがるの? (2025-02-27 09:03)


Posted by 弁護士 中井陽一 at 08:59 │ 弁護士雑談