就職氷河期における就活のお話
2022年06月13日
皆さんは、「就職氷河期」ってご存知ですか?
一般には、バブル崩壊後に企業が新卒採用を抑制した時期の、1993年~2004年頃をさし、特に2000年には就職先が決まらないまま卒業した人が12万人もいました。
筆者は2000年大学卒で、まさに就職氷河期真っ最中に一般企業への就職活動をして、某下着メーカーに就職していますが、就職氷河期における一般企業の就活ってどんな感じだったのでしょうか?

まず、この当時はスマホもありませんし、そもそもインターネット自体、各家庭にはそれほど普及していませんでした。一応自宅にノートパソコンはありましたが、インターネットにつなぐときは電話回線を利用したダイヤルアップ接続で、通信速度は128kbps程度のため、めちゃくちゃ遅かったんです。また、インターネットを使っていると、家の電話が使えないため、親から怒られながら使っていたことを思い出します。
高速でインターネットを使える場所と言えば、大学のパソコン室くらい。そもそも就職活動も、大学生はインターネットを自由に使える環境ではないことが前提で、ネットからのエントリーなどはほぼありませんでした。
じゃあどうするかというと、大学3回生の秋頃に、リクルートなどの就職情報会社に登録をすると、たくさんの企業紹介と企業への資料請求ハガキが入っている分厚い情報誌(確か10cm以上あったはず)が送られてくるんですね。そして、3回生の秋から冬頃にかけて、筆者や友人らは大教室のすみっこでとにかく資料請求はがきに自分の名前や住所などを書き込み、ポストに投函するんです。その頃は、「資料請求は200社くらいに送るのが当たり前」みたいな風潮があって、ひたすらハガキに手書きしていました。
そうすると、そのうち半分くらいの会社から、企業案内と採用面接への応募方法の資料(エントリーシート)が送られてきます。聞いた話では、レベルの高い大学ほど資料が送られてくる率が高かったり、また、女性だったり文学部だったりすると、資料があまり送られてこなかったそうです。
そして、企業案内をみて、面接を受けたい企業にエントリーシートを送るのですが、これがまた企業によってはエントリーシートの記入欄がかなりの量で、志望動機や自己PRなど、手書きで必死に書いていくのですが、すごく時間がかかるんです。
とにかく、当時の就職活動(面接に至るまでの段階)は、手書きとの戦いでした。筆者の場合、たぶん、大学の授業のために手書きした量よりも、就職活動のために手書きした量の方が多かったように思います。
今の学生からすれば、インターネットやメールを使わない世界での就職活動って、想像もできないかもしれませんね。
さて、かなり長くなってきてしまったので、エントリーシート記入後採用面接段階の話はまた次回
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筆者は2000年大学卒で、まさに就職氷河期真っ最中に一般企業への就職活動をして、某下着メーカーに就職していますが、就職氷河期における一般企業の就活ってどんな感じだったのでしょうか?

まず、この当時はスマホもありませんし、そもそもインターネット自体、各家庭にはそれほど普及していませんでした。一応自宅にノートパソコンはありましたが、インターネットにつなぐときは電話回線を利用したダイヤルアップ接続で、通信速度は128kbps程度のため、めちゃくちゃ遅かったんです。また、インターネットを使っていると、家の電話が使えないため、親から怒られながら使っていたことを思い出します。
高速でインターネットを使える場所と言えば、大学のパソコン室くらい。そもそも就職活動も、大学生はインターネットを自由に使える環境ではないことが前提で、ネットからのエントリーなどはほぼありませんでした。
じゃあどうするかというと、大学3回生の秋頃に、リクルートなどの就職情報会社に登録をすると、たくさんの企業紹介と企業への資料請求ハガキが入っている分厚い情報誌(確か10cm以上あったはず)が送られてくるんですね。そして、3回生の秋から冬頃にかけて、筆者や友人らは大教室のすみっこでとにかく資料請求はがきに自分の名前や住所などを書き込み、ポストに投函するんです。その頃は、「資料請求は200社くらいに送るのが当たり前」みたいな風潮があって、ひたすらハガキに手書きしていました。
そうすると、そのうち半分くらいの会社から、企業案内と採用面接への応募方法の資料(エントリーシート)が送られてきます。聞いた話では、レベルの高い大学ほど資料が送られてくる率が高かったり、また、女性だったり文学部だったりすると、資料があまり送られてこなかったそうです。
そして、企業案内をみて、面接を受けたい企業にエントリーシートを送るのですが、これがまた企業によってはエントリーシートの記入欄がかなりの量で、志望動機や自己PRなど、手書きで必死に書いていくのですが、すごく時間がかかるんです。
とにかく、当時の就職活動(面接に至るまでの段階)は、手書きとの戦いでした。筆者の場合、たぶん、大学の授業のために手書きした量よりも、就職活動のために手書きした量の方が多かったように思います。
今の学生からすれば、インターネットやメールを使わない世界での就職活動って、想像もできないかもしれませんね。
さて、かなり長くなってきてしまったので、エントリーシート記入後採用面接段階の話はまた次回

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Posted by
弁護士 中井陽一
at
09:28
│
プライベート雑談