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負け筋事件を弁護する苦労

2022年10月06日

「負け筋の事件」の弁護を担当すると、弁護士は色々な面で非常に苦労します。そして、苦労する一方で、様々な意味での成果も少ないことが多いです。
いったいどのような苦労があるのでしょうか?

負け筋

そもそも負け筋事件なんて受けなければよい、負けるということは法的に間違っているわけで、弁護士はそんな事件を断ればよい、と感じる人もいると思います。
でも、弁護士からみれば負け筋事件でも、世間から見ればむしろ勝たせてあげるべき、弁護するべきではないかと思われる事件はたくさんあります。

よくある身近な例で言えば、相手からお金をだまし取られた、絶対返すと言っていたのに貸したお金が返ってこない、というような事例で、現金手渡しで渡してしまっており、手元に証拠がないという事例です。証拠が十分でないという点で言えば負け筋ではありますが、被害者のために何とかしてあげたいところでしょう。

もっとも、負け筋事件を弁護する場合、以下のような苦労があります。
・証拠が不十分だったりするので、そもそも主張・立証に多くの苦労を伴う。
・元々被害を受けている方が多く、適正な着手金をもらうのを躊躇することがある。
・終了報酬は、相手から取った額の何%とか、相手の請求を減らした額の何%という形のことが多く、完全に負けるとゼロになってしまうことがある。
・いくら頑張っても、負けてしまうと依頼者には不満が溜まることが多い。
・無理筋な主張をしていると、裁判官からも白い目で見られる。

他方で、勝ち筋事件は上記の真逆で、主張立証も楽ですし、報酬もきっちりもらえ、依頼者からは満足されます。それに比べると負け筋事件は弁護士にとっては本当に大変な上、不満を言われてしまう、という側面があるんですよね。

負け筋事件で結果として負けてしまっても、「弁護をお願いして良かったです」と言われるような弁護士になりたいところですが、まだまだ道半ばですkao_5


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Posted by 弁護士 中井陽一 at 08:34 │ 弁護士の業務